戒名を自分で・・・?
最近、聞く話ですが 「戒名を自分でつける」 「家族がつける」
そんな方が実際にいるようです。
ネットのニュースにも同様の内容が記載されていました。
(あえてリンクはいたしません)
戒名(※法号)について判りやすくせつめいさせていただきます。
最初に申し上げますがこちらに記載する内容、考え方は当山住職の
考えるところです。宗派や各寺院の考え方、地域性等で大きく異なる場合も
ありますのでご注意ください。
さて、戒名(法号)とは、信ずる教えに従って歩みその証として信仰の師と
仰ぐ方から授与される名前である。
近年の考え方としては「死後の名」と理解されることが一般的であるが
実際、当山では旦那様の葬儀時に奥様がご一緒に法号を授与された方々
もおられます。
本来は「信仰の証として、名をいただく」その事が大切なのですが
実際のところ亡くなられてから「さぁ~戒名をいただくには・・・」
お寺にいくら払えばいいのか? などと悩まれたり、時にお寺側の
説明不足や考え方の違い等で、行き違いになられる事も多いようです。
さて、話しを戻しますが、「戒名は自分でつける」は間違えです。
「戒名は自分で考える」ならば私はある意味で同調いたします。
勘違いのないように補足いたしますが、仏弟子として信仰心をもって色々と学び
その上で、信仰の師となる僧侶(住職)とご相談の上で、その方から
授与される事が正しいと思います。
自身の戒名(法号)だから自分の大切な字を含みたい、こんな意味を含みたい
今生での歩みを字で表したい、などの思いがあれば是非真剣に考えて
みてください。
そして、菩提寺等に通って信仰の基本をしっかりと学び、
信仰の師と思える僧侶と相談の上で素敵な戒名(法号)を授与されてください。
お身内の方の戒名を授与していただく場合も、
その方がどの様な方だったか家族からみてどんな人だったか、趣味やお仕事
性格等をしっかりとお伝えして授与されることが大切だと思います。
菩提寺(お墓があるお寺)がない方で、ご相談がある方は
ご遠慮なくご連絡ください。
◆信仰なしに本などを参考に字を並べただけでは、
戒名(法号)にはなりえないでしょう。
※日蓮宗では戒名を法号と言います。